発達障害は個性?

発達障害は障害という言葉が入っているので障害と思われがちです。ただその範囲はかなり広く個人差が大きくあります。普段は全く他のお子さんと変わりがない。ただ少しだけこだわりが強くなってしまう時がある、国語や数学などが他のお子さんよりもやや学力が劣る、好奇心が旺盛でよく迷子になってしまうなどのお子さんも発達障害に含まれることもあります。また明らかな精神障害・知的障害などのお子さんとほぼ変わらないお子さんもいます。発達障害といっても実に様々でカテゴリー分けというものはほとんどできません。

発達障害はどうも先天性の脳のちょっとしたものが原因というのが分かってきました。多くは先天性・生まれつきで小学校生活での人間関係などから診断でみつかるなどのケースが多くなってきています。発達障害は改善はすることがあっても完全になくなる・ほぼゼロになるということはないと現代の医学でも言われています。今後の医学の進歩でお子さんの発達障害がどこまで改善するかはとても興味のあるところといえます。

発達障害は発達・障害というものに分かれます。すごく優れているところと人よりもやや劣っているというところがあります。障害という言葉を使うのはどうなのでしょうか?厚生労働省も今は障害という言葉を使っています。ただベストな言葉ではない・適切な言葉が見つからないので今は使っているなどのニュアンスのことは言っていますね。知り合いの方には発達が気になる・発達遅滞などの言葉を使っている方もいます。どの言葉が適切なのかはとても難しいワードになっています。

では発達障害は本当に障害なのかということです。個人的には障害ではなく1つの個性・キャラクターという見方で捉えています。発達障害には人よりある部分が優れている・劣っている・こだわりが強い・好奇心旺盛・コミュニケーションが苦手などを持った方が多くなっています。これを見ると1つの性格じゃないの?と思えるような気がしてなりません。人とは少し違うかもしれないけどそれを障害と呼ぶには少し無理があるのではという見解です。

日本人は元来人と同じことができることを求めます。すべて人並みでいい・人と同じでいい・人より抜きんでたものも劣っているのがあるのも困るという見方を持った方がまだ多いです。東京や神奈川などの都市部の方は人と少し違う個性という感じであまり気にしないという親も増えてきています。ただ地方の方はそのような考えを持てる方はまだ多くありません。お子さんの個性の違いが理由で学校・さらには家庭や家族などの人間関係にもヒビが入っているなどのところも少なくないのではないでしょうか。とても残念なことだと思っています。

ただ日本人の多くが若者や中堅世代の方を中心に発達障害というものに興味や関心を持ってくれているのは間違いありません。都市部の方から少しずつ発達障害やお子さんなどとの関わり方などの多様さなどが出てきているなという雰囲気は感じます。これを1人でも多くの方が理解・共感をしていただけるような社会・文化になっていければいいと思っています。少しずつではあるも発達障害への理解は浸透しているのではないかと考えています。

お子さんの発達がちょっとおかしい、学校などでいじめられている、先生などと上手くいっていない、宿題を全くしない、忘れ物が多いなどで少し気になることを感じているご家族の方は、地元の発達支援センター、医療機関、児童発達支援・放課後等デイサービス、家庭教師、学習塾、療育サービス提供などの方に相談をしてみてください。お母様1人で悩まないことが最も大切なことです。