得意分野をとことん伸ばしていくことが大事

発達障がいのお子さんには得意分野を不得意なところをなくしていくよりも、得意なところをとことん伸ばしていくことが大事だと感じます。このようなお子さんたちは不得意なところから直そうとすると拒絶反応を起こしてしまうことが多いです。特性上我慢するということがあまりできないお子さんが多いです。

ですのでまずは好きなところ・得意なところを伸ばしていくことで自信をつけさせていくことが大事といえます。その上でやっていかなければならない部分もあります。そこは必要になってからでもいいのではないでしょうか。

たとえば不登校のお子さんでパソコンでゲームがしたい、勉強にはあまり興味がないというお子さんがいるとします。そのお子さんにいきなり勉強しなさいとか学校に行きなさいというのはお子さんの拒絶に遭うだけで解決案としては適切とは言えません。そこでまずはゲームを好きなだけさせる、その上で不都合なところが出てきたときには簡単なプログラミング言語を覚えていく。プログラミングをするうえではそれなりの英語が必要になる。またゲームをしていきながら数字・漢字・位置や人物などをマスターしていくこともできることはできます。そうすることで算数数学・国語・社会の基礎知識を学ぶこともできます。

できるだけお子さんの好きな分野に引っ張るというと言葉は悪いですが、なるだけ興味のある分野に持っていって上げて少しでもやる気にさせることがまずは第一になります。好きなことをさせてあげることで「ありがたいな」という気持ちをお子さんも少なからず持ちます。それができてくることで我慢をすることもできるようになります。とにかくお子さんとの我慢比べをすることが大事になるかなと考えています。

いきなり親・先生の感覚でお子さんを抑えようとすると反発を食らって、できるものでさえしなくなる・やらないという傾向が出てしまうのが発達障がいのお子さんには多くある傾向といえます。そのためにもまずはお子さんの気持ちに寄りそって自己肯定感を持たせることを優先してあげていただきたいです。それだけではやりぬくこと・生きていくことが難しいのは承知の上です。

どうしてもつけなければいけないところはお子さんが今の状況では厳しいなと感じたとき、やらないとこれはまずいなと気づいた時でもいいかもしれません。その時にしっかりとしたサポートを行ってあげられる環境作りをしてあげられればと思っています。

周りの方にはなかなか難しいかもしれませんが、発達障がい・発達の気になる方にはこの気持ちを持ってあげることが一番大事になります。その気持ちを尊重してあげることでお子さんも少しずつ自分の行動を変えてくることが多いです。少しずつ勉強を始める、今までは避けていた相手ともコミュニケーションを取ろうとする、かんしゃくを起こさなくなっておとなしくなる。自身もお子さんの指導を通してこのような傾向になっているお子さんが多数です。

やっぱり無理に抑えるよりも肯定して得意を伸ばしてあげることの方が先かなと感じました。このようなお子さんとうまく付き合うには、やはり保護者の方や指導者の方が我慢をしなければならないということを肌身を持って知りました。今後もこのような指導を心がけていきたいと改めて認識しました。